TrendJapan のチラシ裏

TrendJapan というWEBサイト運営をしている筆者が、記事の紹介やチラシの裏に心情を書き綴るブログ

共に問題があると思う いやごめんやっぱ企業側が駄目だわ

堺市で起きた悲しい事故。

www.mbs.jp

 

問題は何にあったのか。

ダウン症は噛む力・飲み込む力が悪いと知らなかった施設側か

はたまた、年齢にあった食事ではなく、すりおろした食事を与えるように適確に施設に指示しなかった母親側か。

増え続けるニーズに対して、甘い審査基準で施設認可を続ける行政か。

 

個人的には、質より量を追い求めた障害児対応事業所の急拡大の影響がここにも。って感じ。

記事を見る限りでは、食事介助をした職員は、無資格の可能性が高い。

 

無資格でもダウン症についてしっかり理解をし、親からの注意点を把握した上で、食事介助時や提供内容の注意点をしっかり把握できていたかがポイントになると思われる。

 

これが、親側が 「ダウン症であることを伝えた上で、食事はすりおろし状の者でなければ危険性があることを伝えた」 にもかかわらず 施設側が故意又は連絡ミスで 「12ヶ月用の食事を提供し」 むせ込んだにも関わらず 「食事介助を続けた」 のであれば、職員の教育不足と知識不足という意味で、施設側の責任はかなり重いと感じる。

 

逆に、施設側の「食事介助終了後にむせ込み始めた」という証言を基に考えるのであれば、親側が 「ダウン症であることを伝えたが、食事については特に何も伝えなかった」 その後、食事中もむせ込まず食事介助後にむせ込み始め事故が発生した。

 

のであれば、施設側の責任は幾分かは軽くなるかもしれない。

 

しかし、そうであってもどんな障害児の子どもを預かるに当たっても、平時・緊急時・食事時、その他の状況において注意しなければならない事、気を付けてもらいたい事などを事前に聞き取りを行い、その上で預からなかったとすれば、施設側の運営体制に問題があるのではないだろうか。

 

これらを総合的に考えると、①事前に食事はすりおろしでなければ行けないことを施設側は把握していた ②しかし、謝って12ヶ月児用の食事を提供してしまった ③食事介助スタッフが、提供された食事内容に関し、職員間の連絡が上手くいっていない等の理由により、違和感を感じることなく提供し、食事介助中にむせ込んでも提供を続けてしまった。

 

という可能性が非常に高い。

 

つーか職員の証言で「母親が職員らに説明を求めたところ、提供された食事が生後12か月の子ども用だった可能性があることや、食事中にけんたちゃんが咳き込んだのに食事をあげ続けた、などの証言を得た」って書いてあるから、間違いないでしょ。

 

施設側が市に提出した事故報告書では「食事介助終了直後に苦しそうになった」と、あくまで「食事の後」に起こったとしたうえで、「判断に甘さがあった」と記されていました。

 

そりゃそうよ、証言通りだったとしたら、余計企業責任が重くなるだろうしね。

 

ってか、窒息レベルなら咳込みかたも相当酷かったはず。

そんな状況で、さらに食事を与え続けるって、職員のレベルがしれてますな。

でも大阪って言われると、なんか納得しちゃう。

 

だからねお母さん、今や行政も施設も万能じゃないのよ。

ちゃんとあなたが「私が子供を守らないと」という自意識を強く持って、とくに初めて預ける施設、慣れない職員、慣れない行事(イベント)については、「こういう傾向があるので、こういう事には気を付けてください」って念には念を入れて伝えるのが大事。

 

職員側も、さらっと「食事は注意をお願いしますね~」って言われるのと、「食事を取るときは、固形だと喉に詰まりやすいので、くれぐれもすりおろしてあげるように、食事をあげるスタッフには伝えてください」と真剣に伝えるのでは、受けての責任の感じ方も全然違ってきます。

前の言われ方だと、「食事に気を付ければいいのね(よくわかんないけどOK)」ってなる可能性があるけど、後者なら「これはちゃんと伝えないとマズいな」って意識を持つはず。

 

あとは普段からの対応も大切、伝えるのも適当、聞き取るのも適当だと、「あの人は適当だから、適当な対応でも大丈夫」ってなります。やっぱどんなに慣れていても。

 

だから普段からどんな対応も真剣に、おかしい・問題があると思ったことは真摯に伝える姿勢。これが大事。そうすると、「あの人の話はちゃんと聞いて、周りにも伝えておかないと後で問題になる」って意識がスタッフに芽生える。

自分の子どもを守りたいなら、そう意識付けさせていく事が重要。これホント。

 

あぁ、また日本の宝が1つ減りました。

けんたちゃん、来世で幸せになってね。ご冥福をお祈りします。